第21回熊本県内企業の経営者意識調査
はじめに
熊本県の景気及び、県内企業の業況並びに抱えている課題等について、経営者の意識を探る。なお、本調査は熊本日日新聞社との共同調査である。
目次
- 熊本県の景気
- 自社の現況
- 2026年の自社の業況見通し
- 自社の経営に大きく影響を与えるもの
- 現在抱えている課題と今後重視していきたい施策
- 賃金引上げ
- 半導体関連企業の県内進出
- デジタル化・働き方改革への対応
- SDGsについて
調査結果の概要
1.熊本県の景気 ~2026年は46.1%が改善を見込む~
2026年の県内景気については、「改善する」(「良くなる」+「やや良くなる」)との回答は46.1%。理由としては、「TSMC進出の影響」と「訪日外国人数の増加」が県内経済を牽引するとの見方が多いものの一巡し、「個人消費の冷え込み」に対する懸念が拡大した。
2.1年前と比較した自社の現況 ~横ばいが最多で5割弱~
1年前と比較した自社の業況については、「横ばい」が最も多く46.5%、「好転」(「好調」+「やや好調」)との回答は34.9%とおおむね堅調であるが、製造業はやや厳しい状況がうかがえる。
3.自社の業況見通し ~2026年は増収・増益がともに約4割~
「売上」の見通しは、「増収」(「増加」+「やや増加」)の割合が42.4%となり、「収益」においては、「増益」(「増益」+「やや増益」)の割合は39.7%となった。
4.自社の経営に大きく影響を与えるもの ~デジタル化がプラスに寄与、物価がマイナスに寄与~
プラスの影響は「デジタル化の進展」が52.0%と最も多く、マイナスの影響は「物価・原材料価格の変動」が70.4%と最も多かった。マイナスの影響として「人手不足」が65.3%となり、前回の63.1%を上回った。
5.現在抱えている課題と今後重視していきたい施策 ~人材育成などの人的資本形成を重視、DX推進が伸展~
現在抱えている課題については、「人材の育成」が64.2%と最多。自社で今後重視していきたい施策では「人材育成の強化」が73.5%で最多となった。人的資本投資を重要視する姿勢がうかがえる。また、「ICTや生成AIの活用」が44.7%と増加した。
6.賃金引上げ ~2026年のベースアップ実施予定は5割にのぼる~
賃金引上げを予定している企業は49.3%となり、前年の39.1%を大きく上回った。特に建設業と製造業で大幅に上昇し、全産業の値上昇に寄与した。
7.半導体関連企業の県内進出 ~マイナスの影響が減少~
プラスの影響がある企業は38.0%、マイナスの影響がある企業は19.8%で、マイナスの影響は前回の31.1%から減少した。建設業、運輸・情報通信業、サービス業はプラスの影響が多い一方、製造業はマイナスの影響が多い。
8.デジタル化・働き方改革への対応 ~生成AI活用が増加~
デジタル化への対応については、「オンライン会議」が78.1%で最多。生成AIの活用状況は、「活用している」が33.4%と増加し、活用予定と合わせると73.7%にのぼる。
調査概要
調査対象:熊本県内主要企業 452 社
調査時期:2025年 11 月上旬~11 月下旬
調査方法:郵送による告知、及び郵送・Web サイトによる回答
有効回答:217 社(有効回答率 48.5%)