賃上げ実施動向調査 -2025年5月調査-
はじめに
「第135回熊本県内企業業況判断調査」の特別テーマとして、県内主要企業を対象に2025年度の定期昇給、ベースアップの実施状況について調査を行った。
目次
- 定期昇給
- ベースアップ
- 賃金改定の際に重視する点
- 人材定着や人的資本経営の実現に向けた賃上げ以外の施策
結果の概要
- 2025 年度に定期昇給(予定を含む)について、「実施あり」は 72.0%(2024 年度比▲8.6p)と高い割合を維持するも、前年度実績を下回った。
- 2025 年度にベースアップ(予定を含む)について、「実施あり」は 53.5%(同▲12.8p)と定期昇給と同様に高い割合を維持するも、前年度実績を下回った。
- 自由回答では、従業員の賃上げに対する期待の高まりを感じているものの、原資確保の難しさや業績とのバランスから、十分な賃上げができない厳しい状況がうかがえた。
- 賃金改定の際に重視する点は、「企業の業績」が 86.5%で最多となった。ただ、「労働力の確保・定着」や「雇用の維持」の割合も高く、深刻な人手不足を背景に業績より人材確保を優先した賃上げを実施する企業も少なくない。
調査概要
対象企業:県内主要企業 574社
調査期間:2025年5月7日~5月27日
回答企業:213社

レポート全文はコチラから